私たちが空間設計で心がけていることは、デザインに3割の余白を残すことです。
余地なくつくり込まれた空間は、それ自体で完結しています。
しかし本来、空間は、そこで過ごす人の営みが加わって、初めて完成するもの。
いわば、使い手の美意識や人間性を表現する大きな器なのです。
古来より日本文化に「余白の美」という概念があるように、余白は人の想像力をかき立てます。
各人各様の快適空間を自由に作り上げていける「7割のデザイン」。
それが私たちの命題です。
原がその自由な表現に惚れ込んでいる尾形乾山(秋草鉢)。