品ある患者が増加し、スタッフの意識も向上した医院
- Serendipity かわさと歯科
- 川里 邦夫 先生
ジョイントセンターに依頼した時、すぐに引き受けてくれるわけでなく、まず、あなたを観てからです、と設計まで4年かかった。どんな人間なのか、どんな医院を作りたいのか、そして何よりも院長とマッチしているのか、を把握しないとスタートしなかった。
1回目の打ち合わせで意見が合わなかった時に、じゃあ、思っている設計を描いてください、と白紙を渡されデザインをさせてくれた。しかし、受付や廊下の無駄とも思えるゆとりのあるスペースは、譲ってくれない。その結果、患者サイドからゆとりのある空間が創造された。さらに、家具、小物にも空間を広く見せる仕掛けがある。
単に見えるものを設計するだけではなく、空間に対する空調の状態、温度の変化、空気の流れ、光の量や方向などへの考慮がされている。歯科医院の動線の知識があるゆえの空間づくりなのだと感じた。
完成した医院の居心地や使いやすさは、当然ながら、すべてが計算されているため、居心地は最高。時間と空気がゆっくりと流れる感じ。
自分の動きに合わせてサイズや位置を決めているため使い心地も最高。
スタッフや患者さんの変化もあった。
品のある女性をターゲットに設計したため、そういった患者層になっていった。さらに、医院内だけでなく、ビルや立地も考慮されているため効果増大。スタッフも品よく、凛とした振舞になった。
医院で特に気に入っているところは、スゥエーディッシュブルーの床と白木の壁がスゥエーデンの空港のよう。受付待合のイスに座って眺めていると、前後左右に光のラインが流れており、しかも壁を越えたさらに向こう側にも空間があるように見えるため、実際の空間以上の広さを感じられる。照明の位置、数、バランス、また、ガラスなどで反射させたり、透過させたりして光をうまく散乱させている。
受付、待合、コンサル、すべての家具コーディネートも依頼した。空間とトータルコーディネートされ、北欧の家具がよく合っている。
ジョイントセンターは、とにかく妥協がない。そのため、打ち合わせの回数が多い。しかし、グレードはさらに上がり、結果、居心地・使い心地も最高の医院となった。
川里邦夫先生より
開院3年後のメッセージ
開院日:2007年9月1日
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