患者さんへ通う楽しみも提供できている医院
- 杉山矯正歯科医院
- 杉山 晶二 先生
当院は、平成4年に渋谷区神宮前に開業いたしました。その後平成19年の11月に旧診療室のビルの建て替えに伴い、現在の新しい診療室に移転いたしました。新しい医院では、旧院の欠点を改善すべく、医院スタッフにとって使い易く、動き易く、患者さんにとっては、リラックスできて居心地のよい新診療室をつくろうというコンセプトを考えておりました。縁あって原宿デンタルオフィスの山﨑先生よりジョイントセンターをご紹介頂き、デザインと設計をお願いすることとなりました。全体的なデザインイメージが決まり、次に具体的に床、壁、天井等の素材と色調に関しましてもいくつかのご提案を頂きながら決めてゆきましたが、その時点ではサンプルをみただけで正直に私には具体的な完成イメージを持つことができませんでした。1つ例をあげると、床に濃い配色のグレーのタイルを勧められたのですが、私としてはオフィスが地下1階のため、暗い配色やイメージを避けたいのでもっと明るい色を希望しました。しかし、ジョイントセンターの意見は、床を明るい色にすると、壁の暖かいベージュ色が引き立たないとのご意見でした。期待と不安な気持ちの入り交じる複雑な心で完成を迎えましたが、結果は、色調と材料素材の絶妙なバランスがとれたイメージどおりの素晴らしいものとなりました。これまで、自宅を含めいくつかの建築、工事の経験がありましたが、今回ジョイントセンターさんに仕事をお願いして感じたのは、デザイン性と機能的設計の両方を併せ持つ設計事務所に出会えた幸運でありました。
次にオフィスの機能的設計に関してのことですが、仕事を能率的に行なうためのレイアウトや、スタッフ、患者さんの移動動線の頻度、われわれが使う矯正器機に適合する什器、備品の設計に関してなど、設計者にはわからない点が数多くあります。ですから実際にそこで働く当事者である我々は、ジョイントセンターに杉山矯正歯科医院サイドからの要望を正確に伝える必要があります。基本図面ができた後、我々が設計変更の要望を出して、再図面を書いてもらうというすり合わせ作業を繰り返し繰り返し行ないました。施工というものはできあがった後では、直せない部分がほとんどであり、建築設計の怖いところは1カ所使いづらい部分ができてしまうと(一般には設計ミスなどと称されていますが、、)その後、施設を使ってゆく限りそこにいる全員が不便を被ることにあります。不便を感ずる回数をのべにしたら年間でも大変な回数とストレス、仕事効率の低下をきたしてしまいます。ジョイントセンターの方には、大変なご苦労をおかけしましたが、苦労した分とても機能的で使いやすいオフィスを完成することができたと思っています。
杉山晶二先生より
開院2年後のメッセージ
開院日:2007年11月17日
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